杉山:
ハーバード・ビジネススクール(HBS)でMBAを取得されましたが、HBSで学んだことは?
須賀: 一ついえるのは、「自分の運命は自分で決める」。やっぱり世の中で、自分が自分の力を必要とする人の手助けになれるような……いわゆるリーダーシップという言葉ですね……リーダシップはある意味割にあわない(笑)商売で、大変なんですよ。リーダーシップをとったから金が儲かるかといえば違うし、むしろ犠牲を強いられる部分が多いわけ。リーダーには、社会でそれをやる責任があるんだよと、僕はハーバードで言われたんですね。だから、HBSの教育理念は、ファイナンスやマーケティングがどうとかいうのではないのです。何の世界でもいいから、リーダーを作るのがHBSの務めです。
杉山: 須賀さんは色々なお仕事をしていらっしゃいますが、ハーバードでの経験が今現在どのように生かされているかお聞かせいただけますか?
須賀: いろんな会社と関わりがあり、大学でも教えています。結構その組織の重要な局面に、自分自身で仕事を持ち込んだり一緒に仕事をしているわけだけれども、やっぱり、どれも共通点があるんですよ。HBSの話に戻せば、ビジネススクールですから、総合的に分野別に経営のすべてをこまごまと学んだ上で全体を統括して理解するっていう力はもっています。ですから、たとえ、NPO、政府関係、自治体関係であっても当然BS(バランスシート)、IS(インカムステートメント)、CF(キャッシュフロー)の話が出てくるから、その中でいろんなものの議論をしていかないと物事がぜんぜん進まない。
もう一つは、会社でもNPOでも政府でも、結局世の中で支持されていることをやっているのか?僕は秋田県の政策審議会の委員もやっているんだけれども、要は税金を払う人たちが、「これはすばらしいことだ」と支持してくれるようなことをやっていかないとダメなわけで、それと同じことなのですよ、HBSがなんでもいいからリーダーになれというのは。
実際の卒業生の中には、エンターテイメントとか、プレスに行って記者になって賞をとった人とか、大臣になった人とかいますが。HBSでは、人間の、要するに森羅万象、なんであろうと人間社会では組織が出てくるわけなのだから、その経営を主催し、それのリーダーになるのがここの卒業生の責務であると。別に会社組織でなくても何でも構わない。
杉山: 須賀さんにとっては、HBSで学んだ基本を、すべてに応用し活用できるということですね。