杉山:
SFCの学生や卒業生に対して、何か、メッセージをいただけますか?
阿川:
SFCの学生、SFCの卒業生に、元気があることはもちろんすばらしい、でも、どこかで立ち止まって、1人になって、もう少し哲学的なこと、文学的なこと宗教のこと、そうした深い、幅のある思考も大事にして欲しいと思いますね。いつもは元気があるのが一番いい、グループでみんなで、ワイワイやるのはいいけれど、あるところで、自分だけの大切なもの、一人だけの世界を持っていてほしい。非常にプライベートな、そこではもしかしたら日常の自分とは全然違う世界があってほしい。……これを急に学生に言うと混乱してしまいますが、卒業してしばらく経った時に、一歩立ち止まって、宗教や哲学を大事にして欲しい。ただただ走っている人よりは、立ち止まる人のほうがいい……僕の個人的な好みでもあるんですけど。一生走っている人もいますよね。ソニーの盛田さんはそうだった。そのまま倒れちゃったけど。
私はどちらかというと、「おかしら日記」(SFCウェブサイト上で、SFCのお頭である3学部長と2研究科委員長が交代で綴る日記)に多少そういうことを書いたかも知れませんが、人嫌いなとこがあって、できれば1人きりでいたい。海の上で誰にも会わなくてよければいいだろうなと。元気になりなさいというと、逆に引いちゃう人もいるでしょ?SFCの中で「自分は違うなあ」と思っている人も、大切にしたいと思う。シャイで何も言わないかも知れないけど、心の中で元気で、確固としたモノがあれば、私の言っている「元気」に入ると思います。