杉山: アメリカ大手のランドーアソシエイツで働いてからブラビス・インターナショナルを立ち上げられましたが、ランドーでずっと働き続けることもオプションとしてはあったのでしょうか?
ササダ:
オプションとしてはもちろんありました。
杉山: 好きなことができなかったのでしょうか?
ササダ: なんでランドーをやめたのかはよく訊かれるのですが、嫌いになったからやめたのではありません。自分の力をもっと試したいという気持ちが強かったからです。
杉山: BRAVISを立ち上げた時の最初のお仕事にはどのようにして出会ったのですか?弊社は今どのような仕事ができるかをアピールして実績を作っている段階なのですが、御社の立ち上げの時のお話をきかせていただけますか?
ササダ: 初めは、私とランドー時代の部下だったデザイナーの5人で始めました。13年前です。
杉山: 1996年ですね。
杉山: 企業にとって10年は一つの節目になると思いますが、この13年の間BRAVISが手がけた仕事の中で一番面白かったことは何ですか?いろいろな製品がありますが。
ササダ: 「氷結」はとてもおもしろかったです。
杉山:
「氷結」が今まで手がけた中でナンバーワンということですが、逆にこれせっかく思いが入っているのにだめだったというものはありますか?
ササダ: それはもちろんあります。
杉山: そういうのはどんな時ですか?市場環境とうまくフィットしなかったということですか?
ササダ: タイミングが大きいですね。デザインは自信作でも、結局タイミングが早すぎたとか、遅すぎたとか、流通が受け入れてくれなかったこともありました。
杉山: なるほど、すべてにおいて良い物をデザインするためには、全社員で一つのデザインをすると。それが御社の強みだと書かれていましたが、この体制はどのように思いつかれたのですか?
ササダ: 何のプランもありませんでした。
杉山: そうなんですか?
ササダ: 単純にそうなっただけです。結果です。新卒者を採ったり、中途採用を採ったり、戦略チームを作るのであれば戦略のスタッフを入れたりと、そういうことをしていたら今の状態になりました。