杉山: 最後になりましたが、松田さんの「信条」についてお話ください。松田さんの揺るがないものなどをおきかせください。
松田: 常に、No fun No gain を中心において仕事をしています。結局、実際自分自身楽しいんですけど(笑)。よく趣味はないですか?と書かれると、「趣味はないですよ」と答えるのですが。
例えばゴルフもやっていないし、銀行マンのサラリーマン時代には、サーフィンをやっていたんですね。なぜかと言いますと、たぶん100%仕事を楽しんでやっていましたけれど、没頭できていなかったんじゃないかと。
もし例えば、サッカー選手で、サッカーが楽しくて楽しくてしょうがない人がいたら、サッカーがない日、じゃ何か他のことをやろうと思うかというと、たぶんこれから上を目指そう、代表選手になって、ワールドカップに出ようと思っている人はそうじゃなくて、その日もサッカーをしていると思うんですよね。もしくは、サッカーの番組を見ているとか、絶対そうだと思います。楽しいからできちゃうと思うのですよ。自分が特に成長してどんどんどんどんうまくなっている選手は、楽しくて楽しくてしようがないし、成長を感じられるし、人生がサッカー一色になってしまうのではないでしょうか?
仕事もめちゃくちゃ楽しくて楽しくてしょうがない人は目的があるわけで、例えば自分にゴルフにかける半日の時間があるのだったらもったいないから仕事をしたいなと思ってしまうでしょう。仕事が本当に趣味でもあるんですよね。No fun No gain。楽しんでやれているから続いているし、苦にならずに、次も次も目標を見据えてやることができるんだろうなと、思っていますので、それが自分の信条ですね。
杉山: なるほど!松田さんが続けているウェイトトレーニングもその一部でしょうか?
松田: そうですね。それは趣味ではなくて、やはり身体はある程度健康でないとちゃんとした経営はできないだろうという思いで続けているということがありますね。
もう一つウェイトトレーニングは、1日おきに1時間やるのですが、せっかくやるんだったら、適当にやると1時間がすごくもったいないと考えるわけですよ同じウェイトを挙げるにしても、目標を明確にして、110キロ、次は120キロだと考えていった方が、意味があるウェイトトレーニングになるんですよね。ダラダラやっていたらあまり意味がなくて、本当にただ単に時間をつぶしたということになるので、時間をつぶすのではなくその1時間を自分のために、プラスになるような形にしたいと。目標を明確にする。
それもある意味では、仕事にも通じていると思いますし、ウェイトトレーニングが分かりやすいのは、頑張った分だけ跳ね返ってくることが明確に分かるものだからなんですね、数字で表れるので。仕事も本来すべて数字に表れるじゃないですか?成功したら。例えば、今自分も目標がありますが、ちょっと申し上げられないのですが、5年後にはアジアで何店舗というのがあるのですね。ですからそういった数字を達成していくことも、ウェイトに取り入れてやっているということです。
杉山: ウェイトトレーニングをやったことがあれば、頑張った分だけ跳ね返ってくるということの意味は実感できますよね。現状維持ではなく、目標を持って、常に前向きに少しずつでもいいから向上する姿勢が生きていく上で重要ですね。本日は松田さんの大変貴重なお話をうかがうことができました。本当にありがとうございました。

今のタリーズコーヒージャパンがあるのは、自分の立てた目標に向かい続ける松田さんの前向きなエネルギーがあってこそだと思いました。松田さんの「どんなに大変だろうがやりたい気持ちの方が強いので」という思いが、常に目標を実現するための原動力になっているのだと実感しました。自分を常に成長させる環境作りが、長期的な経営を維持する上で大切なのだと身にしみて実感したインタビューでした。